アドバイス例


仕事のモチベーションがあがらない。どうしたら意欲的に取り組むことが出来るだろうか。

これは仕事に通じる悩みでもありますが、モチベーションがあがらない理由として、いくつか挙げられます。

1.成果に応じた見返り(報酬)が少ない。2.上司のマネジメントが間違っていたり、会社組織としてのバックアップ体制が整っていない。3.自社製品・サービスが、市場のニーズとかけ離れていて競争力がない。4.営業の動きが、個人商店化してしまっている。5.取引先が成熟期を迎えていて今後の伸びが期待できない、など・・・

上記の要因が複数絡み合っている場合もあります。仕事に行き詰まりを感じるのも同様の理由が考えられます。自分ひとりでは解決できないものであり、会社として大きな問題となる可能性が高いため、所属している部署・チーム内で冷静に議論する必要があります。会議などの場を使って同僚や上司と話し合いをして、同じ問題を感じているのかどうか再確認することからスタートするのが良いと思われます。

問題点が明確になった時点で、上司や会社上層部にキチンと報告し、今後の対応を検討してもらいましょう。その時に「こうしたやり方が良い」「方針をこう変えた方が良い」という意見があれば必ず提案しておきましょう。


仕事が合わず、会社へ行くのがつらい。なんとか今の状況を変えたいがどうしたらよいだろうか。

今の仕事がどうしても自分に適性がなく、時間を無駄にしていると感じているなら、自分の置かれている環境を変えることです。同じ会社内で希望する仕事があれば、上司と相談してその部署へ異動出来るよう希望してみるのが良いでしょう。もしなければ転職を考えることになろうかと思います。転職の場合、自分にふさわしい転職先を吟味し、半年~1年くらい先を見越して計画した方が良いと思います。焦って転職してあとで後悔しないように。

また、いくら自分の適性に合わないからといって、今現在の仕事をおろそかにしてはいけません。今の仕事でも何か成果を出すことはできます。新しい学び・経験や、自分が出した些細な成果でも自分しかできないことがあるはずです。そうした成果を転職活動でPRできるわけですから、どんな仕事でも小さい成果を積み重ねておきましょう。

また気持ち的にも焦りが出てきますので、ゆっくり落ち着いて自分の置かれている環境を見つめなおす時間を持つと、心に余裕が出てきます。図書館や行きつけの本屋・喫茶店で好きな雑誌などを読んで時間を過ごす、近所の公園への散歩、サウナや銭湯などへ行ってリラックスするなども良いでしょう。ミントティーやカモミールティーなどは鎮静作用があるそうです。


夜の寝付きが悪く、朝起きてからも憂鬱である。

仕事が行き詰まっていたり、ストレスが溜まり続けると、帰宅してもずっと気が収まらなくなります。私の場合、大きな責任を背負ったものの、うまくいかない状況が1年間続いたため非常に苦しい思いをしました。今から振り返ると「努力してだめなら仕方がない」「この状況は永久に続かない」と楽観的に考えれば良かったのですが、当事者としてはそのように考える余裕はないものです。真面目で完璧主義な人がなりやすいようです。

重症だと思われる場合は、すぐに病院にかかりましょう。私の場合、病院にかかるようなものではないと思い、なんとか自力で乗り越えようとしました。数年後、再び仕事で憂鬱な状況が続いたため、ようやく病院に行ったのです。その時は「軽度の適応障害」と診断され、3週間ほど自宅療養させてもらいました。診断書があれば会社を休職することができますので、遠慮せず受診しましょう。恥ずかしいことではありません。

極度の緊張や疲労を伴う仕事は、精神的に大きな負担をもたらしますので、上司や会社側と仕事の進め方について相談するのが良いと思います。私の場合は、会社で4者面談を設定してもらい、第3者の前で上司の悪い点について指摘したこともあります。自分を守るためには、勇気を持って会社側と戦うことも必要な時があるのです。


病気でもないのに吐き気がしたり、背中が痛くなったりする。

病気でもないのに上記の症状が出ていたら、ストレスに対して体が反応している可能性が高いです。特に営業職の仕事は、社外・社内両方からのプレッシャーが大きく、日常的に強いストレスを受けています。私も仕事量や責任が大きかった時には、しばしばこのような症状が現れたことがあり、その時は単に疲れているんだという認識しかありませんでした。どんなに忙しくても「仕方がない」と我慢して仕事をしていました。今から振り返ると、うつ病につながる危険性もあったのです。

精神的な症状はもちろんのこと、身体的な症状がある場合、すみやかに専門の病院に行くことをお奨めします。